サンフレンズ英会話オンラインが持つ社会的意義は国内における英語教育の向上の他に、新型コロナウィルスの影響により、自国へ帰国したくても帰国できなくなってしまった外国人講師の生活保障という大きな役割があります。ここでは、サンフレンズ英会話オンラインを開始するまでのエピソードをご紹介いたします。

臨時休業中の取り組み

2020年1月下旬から瞬く間に国内外で拡大し、これまでの日常生活を奪い去っていった新型コロナウィルスの猛威。ネイティブ講師の個別指導と留学サポートを行うサンフレンズ英会話スクールは、2月28日の緊急事態宣言を受け自主的に臨時休業に踏み切りました。臨時休業中、多くの国々へ留学中のお客様へ毎日、各国大使館の発表、感染者数の推移、帰国のための臨時便のお知らせなど「お客様の安全は必ず守る!」を合言葉に全力で対応を進めてまいりました。

迅速なサービスのオンライン化

3月上旬には、レッスン形態、決済方法、契約書をすべてオンライン化。リモートワークとオンライン会議を導入し、スタッフの公共交通機関の利用を禁止しました。当スクールの全サービスをオンライン対応へ切り替えたのは、全都道府県の緊急事態宣言の2か月前のことです。当スクールはお客様の安全と安心を何よりも優先し迅速に意思決定を進めてまいりましたが、お客様の安全と同等に守らなければならないものがあります。それは、情熱をもって教壇に立つ当スクールの講師の安全と生活です。

 

「新しい生活様式」を考える上で、当スクールが導いた在り方とはウィズコロナを追い風とする英語教育における新常識の創造です。レッスンの提供方法はすべてオンラインで完結し、なおかつ今までにないクオリティーをどう実現できるか。先が読めない今だからこそ、悲観的シナリオを前提とし3月中旬にはオンラインレッスンのシステム開発に梶切しました。

今までにないオンライン英会話の開発

4月から5月は、初等教育から高等教育機関の入学時期延期の議論がメディアで報じられていました。「ずっとお家にいてヒマ。」そういった子どもたちのコメントを目にするたびに、学習の自由が奪われてしまった日本の若者に楽しく学べる新しい機会を用意したい!熱くなる気持ちをひたむきに形に変える日々が続きました。”今までにないオンライン英会話”を開発するにあたり、従来サービスの課題をまとめる必要があります。それは・・・

  1. 通信環境が悪くてストレスが溜まる
  2. 結局ネイティブ講師がほとんどいない
  3. 会うことができないから臨場感が薄い

 

今までのオンライン授業は価格の安さを重視することが理由で、通信環境を始めとするクオリティー面を犠牲にしてきたとも言えます。これらの課題を乗り越え、優れたサービスを開発していたところ、一つのニュースに目が留まりました。

帰国することができない”ニセコ難民”

それは、“帰国できない「ニセコ難民」”と題された北海道新聞の記事です。ワーキングホリデーで北海道のニセコ町へ来日していた多くの外国人が航空機減便と価格高騰により母国に帰ろうにも帰れない。雇用保険の対象外であるため、失業保険の給付を受けることができず生活が困窮している。そのため、オーストラリア出身のブレントさんが4月下旬に鈴木直道北海道知事に手紙で支援を求めたという内容の記事でした。

 

日本を愛し来日してくれている外国人が生活の危機に瀕している。その事実を知った翌日、サンフレンズは鈴木直道北海道知事へ手紙を送ったブレントさんへメールを送り、オンライン会議でサンフレンズが考える”今までにないオンライン英会話”への思いを伝えました。従来のオンライン英会話は通信環境が不安定な国に住む講師も少なくないため、音声が途切れるストレスがありましたが日本在住のネイティブ講師が授業提供をすることにより優れたネット環境でレッスンができます。

 

さらに、日本へ滞在している講師なので、少し日本語が話すことができたり、日本人に対してより親近感をもって英語を教えてくれます。今まで行ったことのない国の先生から英語を学ぶ場合、会話で出てくる地名・商品名・有名人の名前などの固有名詞は先生が生まれた国がベースとなることが多く、英語そのものを学ぶ上で非効率が発生します。しかし、日本の文化を知る講師との会話は、共通認識ができるトピックで英語を学ぶことができるので学習上の非効率を最小限に抑えることができます。

海を越えて評判を呼ぶサンフレンズ英会話オンライン

ブレントさんと意見交換をする中で、意気投合し1万名が参加するfacebookページで講師募集を呼び掛けてくれる等、プロジェクトは勢いを増し日本を愛する外国人の中で話題が広がりました。「イギリスに住んでいるが、今までのように仕事ができない友人にも声をかけたい。」と日本に住むイギリス出身の方、「すでにオーストラリアへ帰国したけど、大好きな日本人と関わっていたい。」とオーストラリアの方。このように、今ではサンフレンズ英会話オンラインの人気は海を越えて広がりを見せています。

語学学習者と外国人講師の理想実現に向けて

講師として登録したいと毎日、多くの問合せをいただく中で、サンフレンズは教育面で一切妥協することなく母国へ戻ることができない日本在住の講師を優先的に採用しています。様々な自由がいまだ制限されていますが、無事に母国へ戻ることができた後でも今後のキャリアにつながるよう、サンフレンズ日本人スタッフは入念に指導方法トレーニングを行ってまいりました。当スクールの講師は書類選考と日本人スタッフによる面接、模擬レッスンや自社独自開発教材の使い方、学習効果を高めるタイムマネージメントなどのトレーニングを経てサンフレンズ英会話オンラインの講師となることができます。

 

このようにしてサンフレンズ英会話オンラインはスタートしました。今までのように英会話スクールに通うことができず、学習の自由を奪われてしまった語学学習者の方々、そして今までのように語学を教えることが難しくなってしまった多くの外国人講師の方にお喜びいただけるサービスをお約束いたします。

英語教育における新常識の創造を目指し、サービス向上に努めてまいりますので是非とも当スクールをご活用ください。

 

サンフレンズ英会話スタッフ一同